80年代前半のクラブ創世記からDJとして活躍する、DJ NORI。
今年(2009年)で、DJ活動30年目を迎えることとなった。
前編にひきつづき、趣味の自転車、愛してやまない野球、そして今後の目標などについてお話しいただきました。
構成=Kaneko Hideshi
─最近、気になっている出来事はありますか?そういえば自転車にハマってからはけっこう経つのですか?
いまの自転車が2年くらい、その前からだと4年くらいかな。
最初はBMXに乗って、そのあとピスト(バイク)。たのしいよ。
─ピストバイクの魅力は何ですか?
スピードもあるけれど──、子供のころスキーをやっていて、それに近い感じはします。坂を降りるのもそうだし、スピードの感覚とかもね。気持ちいいですよ。空間を瞬間移動している感覚があるかな。バイクにはもちろんかなわないけれどさ、スゴい早さで行けるからね。
─基本的には都内の移動だけなんですか?
そうだね。
─それは何歳くらいのときですか?
18歳のときだね。
─旅行とかは?
まだ行っていないな。まあロードとかじゃないからね。
でもピストもバラバラにできるから、いろんなところに持っていけるよね。
─いちばん遠くにいったのは?
浅草とか、秋葉原とかかな。
─その時の感想は?
最初はね、けっこう怖かったよ。
クルマとの感覚がなかなかつかめなくて。クルマのその"波"がわからないと、やっぱり怖いよね。でもいまはだいぶ"波"を理解してきたからさ、怖くなくなってきたけれど。そういうような細かいことを覚えてくると、平気になるよ。
─自転車は景色を感じながら、走れるのがいいですよね。
夜とか気持ちいいよね、クルマも少ないしさ。皇居のあたりとか最高だよね!
銀座もそうだけれど、道路の幅も広いし、道もいいし、気持ちいいよ。渋谷は坂がおおいからね、けっこう大変なんだけれど。銀座はほとんど坂もないから、いいよね。
ニューヨークでも乗っていた時期があるけれど、道が広いし、ワンウェイだし。やっぱり走ると気持ちいいよね。
─ニューヨークは自転車に乗っているヒトがおおいですよね。
昔からおおいよね。
先日もニューヨークに行ったときに、ともだちの自転車を借りて乗ったんだけれど、そのときは最初は怖かったね。自分の乗り馴れていない自転車だったからね。慣れたら平気だったけれど、やっぱり気持ちよかったよ。
─道が東西南北にまっすぐだし、道も広いですからね。
それは去年(08年)の秋くらいだったけれど、そのときはアレックス(from TOKYO)も自転車に乗ってきてね(笑)。彼も昔から自転車に乗っている人だけど、ニューヨークでも乗っていて──、うらやましかったよ。
─NORIさんといえば自転車、そして野球ですよね。
野球はヤバいよね(笑)。
─いまはチームとか組んだりしているんですか?
昔は、やっていたね。GOLDとか、イエローとかね、あの時代はみんなでチームつくってやっていたよ。最近でも、若い世代の人たちとやったりしているけれどね。
先日も沖縄に仕事で行ったときに、野球の試合を組まれていて(笑)。それはナイトゲームだったけれど。
野球も、普段運動していないとけっこう体がパンパンになるんだよ。オレはキャッチャーをやっているんだけれど、自転車効果でぜんぜん筋肉痛にもならないんだよね。自転車に乗っているとね、下半身はしっかりしているから、野球をやっても平気なんだよ。
─普段は、キャッチボールとか、バッティングセンターとかは行かれるんですか?
たまにね。
キャッチボールもね、この前も宮崎に行ったときにしたりして、準備はしているよ(笑)。その時は、さすがに肩は張ったけれど、下半身は全然平気だったね。沖縄のときは、ヒットも打ったし。
─野球はいつからやられているんですか?
はじめたのは小学校のとき。それで高校のときも野球部だったんだよね。3年間やっていたけれど、2年のときに肘をやっちゃって、3年のときはレギュラーじゃなく控えの捕手だったよ。
─小学校のときからキャッチャーだったんですか?
そう。
─キャッチャーの魅力とはなんですか?
いまもそうだけれど、ジャイアンツのファンで、当時、森(昌彦)さんというキャッチャーがいたんだけれど、彼がカッコよくてね。そのキャッチャーを真似していたんだよ。長島(茂雄)さんとか王(貞治)さんとかももちろん好きだったけれど、いちばん憧れていたのは森さんだったね。27番の背番号をつけていて──、カッコよかったんだよ。
あと、キャッチャーはピッチャーの球を受けて、つねにボールが来るし、つねにゲームに集中していないといけない。そして、サインを出してピッチャーをコントロールできる。その辺が魅力だね。
─野球を決めるのはキャッチャーだとよく言われますもんね。
ひとりだけ違う方向をみているというのも面白かったし、ゲームを制覇できるポジションだからね。だけど、いちばんハードなポジションなんだよ。ピッチャーとキャッチャーはハードだよね。
─ピッチャーは、プロ野球だとチームによっては中3日で登板ですよね
そいややはりね、中4日でやっているヒトでもスゴいと思うよ。普通のヒトだったら2週間とか空けないとダメなんじゃない? 体がボロボロになるよね。この前、ピッチャーもやってみたんだよ、それまではあまりやったことがなかったんだけれど──。でもピッチャーも面白いよ。野球をやるならピッチャーだと思ったよ。
自分が投げないと始まらないし、自分の間で投げられ、さらにゲームを自分のリズムで出来る。バッターを三振させるという快感もあるわけだし、もちろん自信もないとダメだろうし、本当に面白いポジションだよね。
野球は、9人がそれぞれ各ポジションで役割がちがうからさ。それに一球ごとに場面がかわるでしょ? それがすごいよね。
─先日のWBCの感想は、どうでした?
いや、盛り上がったね−(笑)。その時期は、週末ごとにいろいろな地方に行っていて、その土地土地でTVを観ていたんだけれど。最後の決勝は旭川のともだちの家で観たからね(笑)。同点になったときはどうしようかと思ったけれど、さすがイチローだよ。
ああいう場面を呼び込むという才能というか、そういうめぐり合わせというか、、、彼自身が持っているものなんだろうね。そこでちゃんと結果を出すというところがスゴい。
WBCがあまりに盛り上がり過ぎちゃったから、本来のシーズンにいまいち入りきれないんだけれどね(笑)。まあ、盛り上がり始めるのは、オールスター明けくらいかな。
とはいえ、気にはなっていて、さっきもスポーツ新聞読んじゃったからね(笑)。
─ひいきのチームはどこですか?
ジャイアンツと、今年は楽天を応援しようかなと。
─ノムさんですね。
そう!ノムさんを応援しようかな。今年は、かなり調子いいよね。
楽天を応援することにしたのは、ノムさんというのもあるんだけれど、、、先日、仙台のADDというお店でDJをしたんだけれど、そこのスタッフが楽天の球団の事務所でも働いていたんだよ(笑)。で、DJの次の日に球場の案内をしてくれて、選手はいなかったんだけれど、球場のなかを案内してもらったんだよね。関係者しか入れないロッカールームとか、監督室とか。
─それは"アガり"ますよね。
そう!アガる(笑)!!
三木谷オーナー専用の部屋とかもね、案内してくれて。すごく眺めがよかったよ。
それと楽天の球場はアメリカの球場っぽいんだよね。日本の球場って観客席とグランドの差が高いじゃない? それがなくて、すごくいい感じの球場だったんだよ。そういうのもあってね、今年は楽天と巨人を応援しようかなと。
─ズバリ、今年の優勝はどこだと思いますか?
いやー、難しいよ。
パ・リーグはレベルが高いし、セ・リーグはバランス的に阪神とジャイアンツ、ヤクルトと中日も調子いいし。ヨコハマが戦力ダウンしているから、ちょっときびしいと思うけれどね。
─少し前までヨコハマは調子良かったんですけれどね。
大分、選手が抜けたしね。キャッチャーが抜けたのは痛いよ、キャッチャーはやっぱり重要だからね。
パ・リーグは見えないよね。日ハムも西武も強いでしょ。ロッテもバランスがよくて、楽天も調子いいでしょ。オリックスも打つし、ぜんぜん見えないね(笑)。
でも、やっぱり西武かな。全体的なバランスがとれているのと、それとピッチャーがいいからね。ロッテもバッティングはいいんだけれど、ピッチャーが不安な部分がおおいかな。
─やはりデーブ大久保効果なんでしょうかね。
西武はね、打つよね。ピッチャーもいいし。今年の日本シリーズは面白いかもね、楽しみですよ。
あとはアメリカの大リーグの方も楽しみだね。上原が、調子いいし。
─日本人もかなりメジャーリーグで活躍していますよね。一番最初は野茂(英雄)ですかね。
野茂はスゴいよ。オリックスのキャンプでもコーチをやっていたでしょ。自分でチームを持ったり、本当に野球が好きなんだろうね。そろそろどこかの監督をやるんじゃないかな。
桑田(真澄)と野茂はやっぱり、これからの動きに期待するよね。桑田は早稲田大学にはいっちゃったからね。スゴいよ、あのヒト。現役引退して大学に入るなんて、そんなヒトいないよね。
─いま音楽的に気になっているシーンはありますか?
最近は、ダンスもののなかでも何曲かあるけれど、デイビット・バーンの新しいアルバム「EVERYTHING THAT HAPPENS WILL HAPPEN TODAY」 は、気に入ってよくかけているかな。ブライアン・イーノとのやつ。ああいうポップスじゃないけれど、音もいまっぽいバレアリックな感じも加えているし、いいアルバムだよね。来日ライブも観に行ったし。
あとは、この前、井出くんのお店(Grand Gallery)でDUBのレコードを何枚か買ったんだけれど、それもいままで持っていなかったヤツだから、気に入ってかけているよね。
最近は、広く何でもかけているよ。新しいテックっぽい音もハマっていて、取り入れたりしているし。DJでは、自分のなかで気に入ったものは何でもかけているね。でも、いろいろかけてやったりとかしているけれど、やっぱり暖かくて黒い感じの方が好きかな。だから、そういうものでも黒さを感じるものを好んでかけているよ。
─最近は、ジャンルにこだわらないDJのひとがまた増えたような気がしますが。
いいことだと思うよ。オレは、80'sの頃からそんな感じだからね。でも、それが本当はDJの基本なんじゃないかな。
─少し前だと、ハウスしかダメとか、そういう風潮がありましたよね。
以前は、そういう状況が強かったよね。最近、やっと崩れてきたと思うよ。音の気持ち良さってそういうのじゃないからさ。ミックスして初めて気持ち良さが出てくるというのがあると、思うんだよね。
─まさに、それがDJの魅力ですよね。
そうだよね。
─次の30年後の目標はありますか(笑)?
いますぐにでもやりたいのはお店、クラブをやりたいね。DJをブッキングしたり、音響をつくったり。でも、そういうのはひとりじゃ出来ないから、みんなでつくっていくような、そういう場所。呼ばれる側じゃなくて、呼ぶ側になりたいというか、そういう場所をやってみたいね。クラブというか、へんてこなカタチになるかもしれないし(笑)。
でも、純粋なダンスクラブをやってみたいよね。それはずっと目標にあるよ。そういうポジションでやったことがないんで、やってみたいよね。
若いヒトで、いいDJってたくさんいるし、そういう人たちをサポートする、そういう側に行きたいというはすごくあるね。
─じゃあ、5年後はお店をやっているかもですね。
どうかね、死んでいるかもしれないしね(笑)。
─いやいや、5年後もインタビューをしていると思いますよ(笑)。
5年後っていうと、54歳か──ヤバいよね。
まあそのときも、たぶんオヤジDJをつづけているんだろうけれど(笑)。
─ありがとうございました。
(おわり)
23:00 DOOR¥6000/ADV¥5000
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2009.6.12.fri
"3rd Anniversary Party -Upbeat Trip to Mado Lounge 2009-"
OPEN:23:00〜 DOOR:¥3,500
DJ KRUSH, DJ NORI, DJ KENSEI
VJ 100LDK
23:00 DOOR¥3500
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